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「KnuckleFighter−X」
(ナックルファイターエックス)
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●燃えろ!サラダ学園●勧善懲悪●その他
●小説風味ストーリーもアリ。
・第1話「サラダの出会い」
・第2話「闘いの前に」
 

第2話「闘いの前に」


キーン、コーン・・♪
終業のベルが響き「名門サラダ学園」に放課後が訪れる。
朝にやってきた転校生2人はすっかり新しい教室になじんでいた。

「・・・・・・終わったな。」
銀次郎はそうつぶやくと立ち上がった。
「銀次郎、もう帰るの?」
マルナが銀次郎を見上げた。
特に深い意味もなく、なんとなくそう訊いてしまった。
「・・・・・・そうだな。」
銀次郎はそう言うとマルナに背を向けドアへ歩き出した。

「おやびーん!」

眼鏡をかけた自称「銀次郎おやびん最初の子分」と名乗る者は叫んだ。
クラスでは「メガネ」とあだ名がついているが、その理由は本名が「眼我 根」だからだ。
本名と特徴である分厚い眼鏡をカケタ実にしっくりくるアダ名なのだ。

「おやびん、お供させてくだせぇ。」

まるで桃太郎だな、銀次郎はそう思って心の中で笑った。
「・・・・・好きにしろ。」
冷静を装いつつ歩く事をやめない。

「銀次郎!転校生同士、一緒に帰らない?」
クロアチアからやってきた女子高生「マルナ・カル」はそう叫んでいた。
マルナは言ってしまった後で、少し後悔したがそんな自分を誇らしくも感じた。

「・・・・・好きにしろ。」
先に桃太郎を思い浮かべてしまった銀次郎は、3匹までお供は許容できると考えていた。

『言ってみるもんねぇー!』
マルナは心の中でガッツポーズをした。

「京太、どうしたの?恐い顔して。」
ウォンは自分の意地の悪さに苦笑しつつそう尋ねた。
「ん・・・・・。いや、まるで桃太郎だな・・。」
京太はそう言ってウォンの顔を見た。
「にっ♪」
ウォンは楽しそうに笑っていた。


一方、
お供を連れた銀次郎は背後の2人が気になってしょうがなかった。
マルナは銀次郎と一緒に帰る事ができるだけで幸せだった。
・・・・・・・2人きりであれば。

「おやびーん。」

この意味無く『おやびーん』を繰り返すメガネがいる。
それが厳しい現実だった。

マルナは素早くメガネの首を絞め、そのまま吊るし上げた。
「ぐ・・・・・・・・・・・。」
メガネは声すら出せず顔を赤くし、そして青くなって泡をふいた。
息をしていないのを確認するとマルナはゴミ収集所に動かなくなったモノを放り投げた。

その間、銀次郎は5Mほど先に行っていた。
「銀次郎、まってぇ♪」
銀次郎の背中を追うマルナは幸せそうだった。



次の日。
キーンコーンカーン・・・・・・・。
お昼を知らせるベルが心地よく鳴り響く・・・・。
「ふぅ。」
銀次郎は疲れを感じていた・・。
(やはり戦いの方が性に合っているな・・・・・・。こうして座っているのは辛い・・。)
しかし、あの戦いばかりの日々もあまり好きではなかった。


「ぎーんじーろーう♪」
例の無邪気な少女、マルナ・カルが嬉しそうにその名を呼ぶ。
その手には弁当箱が。
「お弁当作ってきたの♪食べて!」
そういってフタをとり、銀次郎の目の前に置く。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
銀次郎は目の前のヒノマル弁当をじっと見つめた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
マルナも目の前のヒノマル弁当をじっと見つめた。


そんな二人を暖かく見守れない人間がここに一人。
学級委員長の京太である。
「・・・恋愛というものはもっと、慎ましやかなものだ・・・・・。」
そうつぶやくとイスから立ち上がった!

「おい、銀次郎!今日の放課後、決闘だ!」
そういって銀次郎を睨みつけた。

「・・・・好きにしろ・・。」
銀次郎はそう言ったが、本当は嬉しかった。
なにしろ退屈で仕方なかったのだ。

教室はざわついたが、
学級委員長である京太が問題児に決闘を申し込むのは珍しいことではなかった。

「京太・・・・・・。」
副委員長であるウォンは少し心配だった。
「・・・・・・・・・・・・・この銀次郎、ただものではない・・・・・・・・・・。」
長年拳法を続けてきた者の『勘』というやつだ。


「さっきから気の流れに乱れがない・・。あの男、何者・・・・?」
ウォンは妙な胸騒ぎをおぼえた。


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